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葛西・西葛西

葛西は、東京都江戸川区の南部の地域で、東葛西、西葛西、南葛西、北葛西、中葛西の５つに分けられているが清新町や臨海町などの埋め立て地域も合わせて葛西と呼ばれています。葛西は、昭和２０年代に入ると、工場の排水や生活廃水などで荒川や江戸川が汚濁し、葛西の海岸も荒川や江戸川から流れてきた汚水で汚濁ました。本州製紙（現王子製紙）江戸川工場による水質汚染および、日本化学工業小松川工場の六価クロムの不法投棄は大きな問題になりました。そのため漁業は縮小し、東京湾の自然も破壊されることとなったのです。１９６９年に営団地下鉄東西線（当時）の葛西駅ができると、それまで陸の孤島であった葛西は都心に非常に近い住宅地として発展しました。１９７９年には西葛西駅も開業し、ますます発展しました。この頃から埋立地（清新町・臨海町など）も広がっていきました。また、かつて自然が破壊された反省などから、葛西の臨海地域に葛西臨海公園・葛西海浜公園が整備された。現在、そこでは野鳥保護などに取り組んでいます。